キエフの家族

 

19/05/19

 

キエフでの滞在先となる市内のアパートメントへ

4日ほど滞在した時の話である。

 

ソフィアからキエフに到着後、ヴォグザリーナ

からメトロに乗り、着いた先は70代くらいの

フレンドリーでよく笑う女性と物静かだが

親切なその夫の老夫婦宅だ。


凄く訛った英語を話すので聞き取るのが難しい。

挨拶はそこそこに、彼女は早速、部屋に

案内してくれた。


娘の部屋だったであろう南側の日差しが優しく入る

感じのよい部屋である。

 

早速、荷物を散らかし始めたところ、

ちょうど、彼女の夫が帰ってきた。

お互い拙い言葉で挨拶を交わし、軽く会釈した。

 

彼はウクライナ語しか話せず、初めは、

厳格な父親のような印象を私は持った。

 

少し怖そうだな。。

 

ところが、私がバスルームで洗濯物を

洗っていると、彼女の夫が入ってき、

急に私の洗濯物を洗い出した。

 

どうやら、私の洗濯の仕方を見かねたらしい、、

言葉では表さない、彼なりの優しさが感じられた。

 

その晩、私は彼らのディナーに誘われ、

本当のウクライナ家庭料理をいただくことになった。

メニューは調理したジャガイモに自家製ピクルス漬けを

のせたものだった。シンプルだが家庭の味がして

惣菜ばかり食べている私には凄くおいしく、

そして、有難く感じられた。


この自家製ピクルス漬けがほんのり甘く、

病みつきになる味で父親は何回もおかわりしていた。

実は彼が作っているそうだ。
↓↓

私も初めて食べるウクライナ家庭の味を

しっかり堪能することができた。

 

食後には紅茶、あとクッキーにチョコレートバターを

のせたものをいただいた。
↓↓

 


ウクライナ キエフの家庭で食後のお茶を

なぜか、父親はクッキーを紅茶に浸し食べていたので、

 

ウクライナではそういう風にクッキーを食べるのか”

 

と思わず聞いた。

と、母親が彼の抜けてしまっている歯を指差し、

 

”噛めないからよ”

 

と笑いながら答えた。私は日本を出て二週間、

こんな温かい会話に参加できたことにとても感謝した。

 

キエフは都会なので歩く人もややクールに

感じられたがこの家庭にお邪魔して、

とても人の温かみを感じられ、

もう少し滞在したかったなと、思うばかりである。

 

 

 

 

 

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